客先常駐するITエンジニアの苦労について

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ITエンジニアが仕事をする場所は、基本的に自社か客先のどちらかになります。客先常駐の場合、自社開発とは違った様々な苦労があります。
まず第一に、客先で仕事をする場合はそもそもお客さんに雇ってもらう必要があります。プロジェクトが立ち上がると、企業はそのシステムを構築するのに必要な人材を集めるためエンジニアを募集します。そこに営業担当が売り込み、エンジニアが面接を突破して初めて雇ってもらえます。スキルの乏しい新人の頃は思うような案件になかなか合格せず、まるで就職活動のような精神的ダメージを受けることが多いです。
常駐先が無事決まっても、必ずしもうまくいくとは限りません。自社で仕事をするのとは違い、常駐先では周りの人は全てお客さんになります。頼りにできる先輩や同期の仲間もいません。余裕のない客先だと丁寧な指導が受けられず、分からないことも自分で解決しなければならない場合があります。客先で力不足とみなされた場合、自社の社員なら成長させるために教育を行いますが、客先常駐エンジニアは契約を切られてしまいます。
常駐期間は長期の場合もありますが、2か月ほどの短い案件もあります。短期間だとテスター業務などの簡単な作業しかさせてもらえず、スキルを身につけられない状態でまた次の面接を受けなければなりません。
客先常駐するITエンジニアがどれくらい苦労するかは、客先次第で大きく変わってきます。より良い現場で作業できるよう、エンジニアは常に技術と人間力を向上させて、選んでもらえる努力を惜しまないようにしましょう。